title. project 3-18 赤樂盌

私にお茶を教えてくれた祖母に贈る茶盌である。

これほど面白い世界があることに気が付かせてもらったこと、どれほど感謝してもしきれない。

オンリーワンの茶盌をプレゼントして日頃の感謝を伝えようと考えた。

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​祖母は端正で伝統的な形の楽茶碗が好みということを知っていたので、まずは基本的な樂茶盌の形を立ち上げていく。

さらに祖母の手の形に合わせ形をつくっていく。

成形段階から祖母に粘土を持ってもらい飲み方を都度確認して、完全に合わせるように作った。

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釉薬は黄味がかった赤地に、濃い赤が発色する、道入の茶盌に見られるような赤を目指した。

一見、飴釉の茶盌に見えるが、あくまで赤樂茶盌である。

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出来上がった茶盌を祖母はとても喜んでくれた。

​お茶が入って温かい本碗を掌にしていると、祖母と握手をしているようで温かい気持ちになる。