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title. project 3-12『山の端』

date. 2020

city. Tokyo

type. 樂

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コロナウイルスによって授業は全てオンラインになった。

オンラインになると、なぜか課題の量が増えた。

毎日、深夜12時締切のレポートを提出する生活だったので、息抜きとしてよく土をこねていた。

そんな中うまれた茶碗の一つである。

三種類の釉薬をかけ分けてある。

『不二山』に近い掛分けを意識はしたが、特に写真を見て写してはいない。

試験的に用いた赤釉だったが、正面に赤とオレンジが混ざった色が出たほか、裏には初期の大樋焼のようなメラメラとした飴色も出た。

茶溜まりには、CADでデザインして3Dプリンターで出力した幾何学スタンプが押されており、お茶を飲んだ後には茶が窪みに入り、重森三玲の有名な庭園を思わせる千鳥の模様が見えることがある。

手捏ね(てづくね)茶碗は、手と土との絶え間ない応答の中で、形作られる。

CADでは質的にそういった作り方は難しい。

一方、設計通りに幾何学的で細かい造作をすることは、やはり機械の得意とするところである。

​その2つの作り方を、なんとなく同居させてみると面白いのではないかと思ってつくった。

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