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2024/05/ 16 UPDATED!
title. project 3-9『雷神』
date. 2019
city. Tokyo
type. 樂
全体の雰囲気は上田宗箇作の『さても』からインスピレーションを受けている。
『さても』の刀でズパっと切ったような造形や、血しぶきを浴びたような色合いは、凄まじいものがある。
写真を見てすらそう感じるのだから、きっと本物は凄まじい緊張感を帯びているのだろう、、。
いつか実物を観ることができたらと思う。
よく研いだ刃で思い切りよく削る。
『さても』への憧れと、その場の土との応答の中で、できた茶碗。
刃で切った口づくりは、勿論飲めないことはないがやや厚く、茶碗としてはやや反省。
破れへの憧憬もあった。
破れ袋や光悦茶碗『雪峯』などに見られる大胆な破れは、それ自体は人為的な操作であるはずなのに、焼き物であることも相まって、自然が持つ荒々しさや荘厳さのようなものを湛えている。
以上のような想いを込めて造った本碗は『雷神』と銘をつけた。
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