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title. project 3-9『雷神』

date. 2019

city. Tokyo

type. 樂

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全体の雰囲気は上田宗箇作の『さても』からインスピレーションを受けている。

『さても』の刀でズパっと切ったような造形や、血しぶきを浴びたような色合いは、凄まじいものがある。

写真を見てすらそう感じるのだから、きっと本物は凄まじい緊張感を帯びているのだろう、、。

​​いつか実物を観ることができたらと思う。

よく研いだ刃で思い切りよく削る。

『さても』への憧れと、その場の土との応答の中で、できた茶碗。

​刃で切った口づくりは、勿論飲めないことはないがやや厚く、茶碗としてはやや反省。

破れへの憧憬もあった。

破れ袋や光悦茶碗『雪峯』などに見られる大胆な破れは、それ自体は人為的な操作であるはずなのに、焼き物であることも相まって、自然が持つ荒々しさや荘厳さのようなものを湛えている。

​以上のような想いを込めて造った本碗は『雷神』と銘をつけた。

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